今日のSINoALICE(シノアリス)はどうかな?
2B/ブレイカーのジョブ解放!
ガチャ:A2・エミールピックアップで、Sの悪魔ノ呼笛、Aの賢者の杖、修羅の大槌、愛緑者の聖槍、必中の弩、妖銃黒白、悪魔の杖、自警団の誇り、権力の王笏X2をゲット!
ヨルハ機体二号B型は、侵略してきた異星人を倒すために作られた自動歩兵人形。
記憶が混乱しており、現在地不明。周囲の景色に見覚えはある。だが、どこか違和感があった。
ここは工場廃墟と呼ばれる場所だが、現れる敵は見たことも無いような不思議な形をしていた。
何か痛みのような、少し、懐かしいような気持ちが私の奥深くに生まれていた。
戦うことだけが、私の存在意義。そう自分に言い聞かせながら、見ず知らずの命を奪っている。
敵が言葉をささやいている。この世界では、「願い」がすべてを変える。
私には帰るべき場所がある。だから戦い続ける。
しばらく進むと、遠くから不思議な歌声か聞こえてきた。私はあの声を知っている。「機械生命体」それは私たちの敵。
「あの敵は、既に倒したはず・・・」違和感。これは夢なのだろうか。これが夢だとしても、覚めないのであれば戦い続けるだけだ。私達ヨルハ部隊は殺す為に作られたのだから。
皮肉だ。嘘で固められた現実から逃れた先が、嘘で飾られた夢の世界だなんて。
私は逃げ込んでいた。本当は真実に目を向けたくないから。
好きなあの人の為に、着飾って、もっと美しくなる為に、自分の体を改造して、たくさんの敵を殺して、たくさんの仲間を殺して、全部食べた。こんなに汚く、苦しい思いをするのは全て貴方の為。ねぇ、届いている?
「美しくなるんだ」その願いを諦める訳にはいかない。この世界では願望が強ければ、本当に実現するのだから。だから私は、敵を喰らい続ける。そして、いつしか、自分の為に美しくなろうとしているのか、判らなくなっていった・・・
何かに依存するという点で、あの機械と、私は、同じだった。
再び、歌声が聞こえる。もしかしたら救済なのかもしれない。あの歌を、破壊する事が。
私は、誰?
敵は歌う。この世界の理が願いを現実にすると。それが真実だとしたら、私は・・・!
彼女の断末魔の叫びは、まるで歌うような透明な響きで、私は・・・
目に写ったのは9S・・・ヨルハ機体9号S型アンドロイド。
メモリ再チェック修了、不具合は見つかりませんでした。
彼のその言葉で、私は自分の現状を再認識した。
36時間前にあった、敵機械生命体との交戦後に、私は自我データの再チェックシーケンスに微妙な違和感を感じていた。
だから、スキャナーモデルである9Sに記憶領域全体の再チェックを依頼したのだ。
戦っていたの機械生命体は、あの歌う個体。
つまり私は、データチェックの何らかのプロセスの影響で、夢のような疑似体験をしていた、ということらしい。
9Sの心配性な部分で、私の命は何度も救われていた。
私は9Sの顔から目を逸らす。感謝する権利など、私には、無い。
私の歪な感情には気付くこともなく、9Sはどうな夢をみましたか?と興味深そうに聞いてきた。
夢、そう、あれは夢だ。現実と虚構を混ぜたかのような、景色と、叫びと、痛みが存在する世界。
あの時、歌い狂う機械生命体からは、ハッキリと意志を感じた。
「美しくなりたい」
たとえどんな代償を払うことになっても、その願いを成し遂げるという執念。それは夢とは思えず、まるで現実のような。
機械生命体の強く、呪いのような怨念がデータの渦となり、私の記憶領域に爪痕を残していた。
今なら理解る。あの夢の世界では願望こそが最も力と価値を持つのだ。
誰かの夢に傷の残す。それほどの強い願いを私は持っているのだろうか?
無意味な夢の説明をしても、無意味。9Sに伝えると彼は残念そうな表情を作る。
しなければならないことは、沢山あるのだから。まずは、機械生命体から受け取った燃料濾過フィルターをレジスタンスキャンプへ持って行かなくてはならない。
そこにあるのは見慣れた廃墟都市だけだった。だけれども、その風景にほんの少しだけ違和感を感じた。心の中の闇から、何かが覗き込んでいるような・・・
もしかして、この世界とわたqwertyu
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