今日のSINoALICE(シノアリス)はどうかな?
暗室ノ研究者ガチャで、Sの狂熱の提琴、逆恨みの縁刃、Aの神託騎士の斧、農民の弓、誓約の短剣、自警団の誇り、幸福の提琴、修羅の大槌、偽善者の施し、混沌たる欲望をゲット!
-それは3日前のこと。
研究費用の凍結と学会からの追放の連絡は、ポストに同時に投函された。
「ま、私のやることを理解できるとはおもいませんしね」
「論より証拠。今はマシンの完成が最優先!」
女性は届いた鼻歌交じりで、届いた封書をビリビリと破いた。
「君ぃ、頭大丈夫?」
とある教授に言われた言葉が耳に蘇る。
その日から大学に私の居場所はなくなった。
研究者が集まるSNSでも、私はスルーされた。
いまだアインシュタインに囚われた者たちには理解できないでしょうね。
大学の研究室なんてくだらない。
有能な人物は潰され、無能な論文書き(ゴーストライター)だけが生き残る。
私は自分の研究がしたい。
それを邪魔する人は、サンプルにしちゃえばいい。
夜中に1人の男を呼んだ。
マシンに入れて、時を超えてもらった。
サンプルの中年男性は黒焦げになっちゃった。
マシンはもう少しで完成する。
必要なのは実験サンプル。
眼鏡の女性は街の中を練り歩く。
「1人がいい」
「誰とも縁がない人」
通りがかった路地裏を見て、女性はふと思い出す。
「ああ・・・数日前に会ったあの娘が良かったな」
赤い舌がペロリと唇を舐めた。
剥がしてその数日間。
街から何人の人間が消えただろう?
「後は-私自身で確かめるだけ」
モニターを見つめる女性の目は、爛々と輝いている。何日も寝ていないのに疲労を感じてはいなかった。
その心は、すでに人としての境界線を越えていたから。
8節で女生徒のヘッドフォン[祈祷]をゲット!
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