今日のSINoALICE(シノアリス)はどうかな?
泣き叫ぶ声で、いばら姫は目を覚ました。
文句に一つも言ってやろうと、泣き声の主の元へ走ってみれば、そこには、愛しい妹の首を抱えて泣きじゃくる兄の姿がありました。
「ごめんね。ごめん。僕が拒まなければよかったんだ。」
いばら姫がどんなに呼びかけてもヘンゼルは涙を流して叫ぶだけ・・・
妹は僕を愛していた。
僕も妹を愛していた。
でも、その愛には違いがあった。
妹の愛は、肉欲だった。
それこそ僕を食べたいほどに彼女は僕を愛していた。
だから僕は彼女を竈に。
戦いは狂った人にお任せで、私は睡眠時間を確保する。
竈の中で妹が、ごうごうと燃える音。
思い出したように叫び出すヘンゼルのせいで浅い眠りから現実へ。
「もう、戦うなら、静かに戦って!」
「グレーテル、グレーテル、あああああああ!!!」
その背後にナイトメアが現れました。
「眠りを邪魔されてイライラしていたの」
八つ当たりのいばらの棘がナイトメアに伸びていく。
ヘンゼルは敵を斬り叩く。
許しておくれと泣きながら。
自分が殺した妹の名を叫びながら。
さて一方。
八つ当たりしてすっきりしたいばら姫は新たな寝床を探し求めて歩き出す。
虚妄のヘンセルと睡眠のいばら姫。
それは出会いですらなかったお話。
6節で、ヘイトゴースト(風) Aをゲット!
9節で、ヘイトリザード(風) Aをゲット!
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