今日のSINoALICE(シノアリス)はどうかな?
最近オークちゃんの元気がない。
二人の考えは同じだった。
最近はやっている噂のことだ。
オークちゃんはなにもできないのに威張っているという根も葉もない噂。
きっとオークちゃんはその噂を気にして私たちの前から姿を消したんだ。
ただ一緒に遊びたかった。
でもオークちゃんは私達と自分を比べて楽しむことができない。
「そうだ!楽器を始めよう!」
スネークちゃんのアイディアはとてもいいと思った。
それに楽器はオークちゃんにピッタリだと思ったんだ。
三人で遊ぶ姿を想像して思わず笑顔になる。
でも、心配性なスネークちゃんは違ったらしい。
「もし私たちのほうがうまくなっちゃったらまた負い目を感じちゃうかも。」
三人でいると、スネークちゃんはよく後ろを確認する。
でも、そのやさしさをオークちゃんを傷つけていることを知っている。
私なら二人の全部をわかってあげられる。
二人の隙間を埋めてあげられる。
だからもう、オークちゃんに寂しい思いはさせないよ。
オークちゃんには少し抜けているところがあった。
そして社会はそれを見逃さなかった。
「気に入らない」だけで仲間外れを選ぶ残酷なシステム。
その標的になっていたのだ。
「そんなのバカみたい」
そう考えた私たちはオークちゃんに手を差し伸べた。
それが私たちの始まりだった。
誰にだっていいところはあるとオークちゃんに教えてもらった。
自分よりか弱い存在を見つけて、助けてあげるのが得意だった。
スネークちゃんの誕生日。
オークちゃんは大切にしていた石をプレゼントしていた。
何の気なしに言った「カワイイ」という言葉を鵜呑みにしてしまったんだろう。
私の目にもゴミにしか見えなかったけどオークちゃんの気持ちを想えば光輝く宝石のように見えた。
そうやって私たちは、言葉にしなくても思い合うことができる理想の三人組だった。
あと少しで元の三人組の戻ることができる。
探して、探して、探し続けてある日。
ようやく森の奥深くでオークちゃんの姿を見つけた。
「そっか、迷子になってた子の面倒をみてあげていたんだね。」
ほっとしたのかスネークちゃんは笑う。
なんでも知っていると思っていたから胸がチクりと痛んだ。
ちょっと思い込みが強いところがあるけど、優しいオークちゃん。
みんなにサプライズをするのが大好きで、頼りがいのあるスネークちゃん。
そして、対照的は二人の意見を尊重してバランスをとる私。
「私たちは理想の三人組だよね!」
3節で、音楽隊のシューズ[射出] Aをゲット!
9節で、音楽隊のボーネット[魔具] Aをゲット!
10節で、音楽隊のシューズ[楽器] Aをゲット!
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