今日のSINoALICE(シノアリス)はどうかな?
魚類達ノ狂宴ガチャで、Sの悲哀の剣、無の教え、Aの邂逅の逡巡、坑道の宝石、見習いの杖、滅鬼の鉄槌X3、殺傷器具、竜化の鎌、必中の弩、狂裁者の杖、無銘、生贄の抱く大剣、必要悪の剣、賢者の杖、自警団の誇り、妖銃黒白、権力の王笏、白雷の杖をゲット!
気付くとスノウホワイトとピノキオだけ見知らぬ世界にいた。
目に入るは一面の魚。
ここは海だった。
ギシンとアンキ曰く、ここは釣り★スタというモノガタリの世界らしい。
「マグロの王子を見つけレバ元の世界に帰してあげられマスヨ」
乱獲しているのにマグロの王子は見つからない。
ギシンとアンキが、美味しい魚料理を食べさせてくれたらヒントを教える、と言い出す。
スノウホワイトが料理し、食事を始めると魚が襲ってきた。
スホウホワイトがマグロの王子に向かった武器を振り下ろした瞬間倒れてしまう。
「コレハ水銀中毒デスねェ」
ピノキオも気を失ってしまう。
目を覚ますと、そこは海の底だった。
傍らにはピノキオが倒れている。
戸惑う私の耳に、人らしき者の悲鳴が響き渡った。
ここは、人間と魚の立場が逆転した世界。
人は遊び半分に魚に捕獲され、食べられることが当たり前とされる世界だった。
僕たちを奴隷が食料としてしか見なさない魚たちの目。
それは、ぞっとするほど楽しそうだった。
この逆転した世界には2種類の人間がいる。
生き延びるために、魚の奴隷となることを選んだ人間。
奴隷になるくらいなら、魚の食料になることを選んだ人間。
私は奴隷も食料もどちらの道も選ばない。
生きて生きて、元の世界に必ず戻る。
私達は、カーニバルの火に捕まった。
それは、「人間から綺麗な海を取り返した記念」の日。
人間市場に並べられた私達。
恐怖におののくピノキオは、珍しく自主的に「嫌だぁ!」と、私を置いて真っ先に逃げ出した。
人間市場から逃げ出した僕を、スノウさんは怒らなかった。
それどころか「協力して助け合おう」と言った。
殺し合う僕達が助け合い?
僕の目から涙が溢れて止まらなかった。
まずはこの世界を調べる事。
ドロシーさんだったら、喜々として挑むだろうに。
この世界の魚達はどこかおかしい。
病気を患っているようだ。
魚達の病の原因は水銀中毒。
それは、人間を食べるようになったから・・・
もしこれがモノガタリならば、紡いだ作者は何を言いたいのだろうか。
因果応報、自業自得、身から出た錆。
それでも私は足を止めない。
例えこのモノガタリの作者が何を示そうと、私は私の主を復活させる。
魚が人間を食べすぎたせいで、人間は絶滅危惧種になっているらしい。
「けれど私は諦めない。魚の王を打ち取るぞ。」
顔を見合わせて僕たちは笑った。
私達は魚の王を探した。
王-それは、あの日殺せなかったマグロの王子。
それが即位して、王となり、人間を支配していたのだ。
「王はパレードになってくる。」
そんな話を助けた人間から聞いた私達は、打ち取ったサメの腹に身を潜め、息を殺して魚のパレードを待った。
マグロの王は消えた。
役目を終えたモノガタリは、その世界を閉じていく。
「立場が逆転した世界・・・」
私はナイトメア達の事を思い出していた。
もし彼らと私が逆転すれば。
「・・・考えても仕方がないことだ。」
元の世界への扉を見つけた私は、崩れ行く世界に別れを告げた。
暗い空間で目が覚めた。
横たわる僕を覗き込むのは見知った人形。
「終ワリだと思いマシたか?」
「ホラ、雑魚がアンナに」
人形が指さした先には、怯える魚達がいた。
「全部殺サナイト」
「マタ、繰り返すカモ?」
言われるまま、僕は武器を手に取って-
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